こんにちは、アロイです。
先日より、カナダドルへの投資を始めていますが、
最近になって中国のファーウェイのCFO(最高財務責任者)がカナダで拘束されるという事件が発生し、カナダへの国際的な注目度が急激に高まってきました。
足元では経済的な良い期待があるものの、今後の政治的な展開によってはカナダドルへの投資はハイリスクな投資になる可能性がある、、という話です。
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足元では経済状況には期待感が高い
12/7に発表されたカナダの11月失業率は市場予想を下回り
市場予想5.8%に対して、結果は5.6%でした。
大幅に失業率が改善し、1976年以降で失業率は最低といういい結果です。
カナダでは10月に大麻が合法化され世界的なニュースになりましたが、
大麻市場が急速に拡大していることで、雇用増加につながっているようです。
日本人の視点で見ると、「大麻なんてけしからん」といった意見も出てくるところですが、
「雇用を生んで経済的にプラスに働いている」という意味では
大麻合法化はカナダにとってプラスの方向に動いているようです。
つまり、「カナダドル高」という方向性にも期待感が持てるわけですね。
一方でファーウェイショックの行方次第では急激なカナダドル安の可能性も
カナダでファーウェイのCFOが拘束されたということで、中国からの解放要求もあり、カナダ自体は非常に厳しい立場に立たされています。
カナダとしては「アメリカからの要請でやっただけ」と主張していますが、中国としては面白くないわけで
「アメリカとグルなんだろ」と政治的な駆け引きがあったという方向に持っていきたいわけです。
真相は分かりませんが、本当に「ただのアメリカからの要請でやった」だけだとしても、中国の立場からすると、それだけで引き下がることはないでしょう。
今後カナダにとってネガティブなシナリオとしては、
中国とアメリカの貿易戦争が再燃し、「中国がカナダにも制裁の矛先を向けてくる」という点です。
そうなってくると、カナダドル安という展開は避けられそうにないでしょう。
ちなみに、カナダのトルドー首相は中国との自由貿易協定を視野に協議を継続する、と表明したばかりです。
そのため、オーストラリア同様に高金利の先進国通貨として人気のあるカナダドルも今後の先行き次第では暴落の展開も考えられなくはありません。
少しハイリスクな状況下にあることは認識しておいた方がよいでしょう。